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2023/12/08 14:04









松は四季を通じて落葉せず、その緑を千年変えないことから「常盤の松」と呼ばれ、古くから長寿の象徴として扱われてきました。

また、中国では古くから不老不死の仙人が住んでいるとされる伝説の山「蓬莱山(ほうらいさん)」に生えていることから吉祥文様としても知られています。

お正月には年神様を家に迎え入れるための依り代として門松を立てるなど、日本でのお祝い事のシーンでも馴染み深いですよね。

意匠として使われるようになったのは平安時代からといわれており、江戸時代になり衣服などの衣装が多様化したことにより、様々なバリエーションが生み出されました。

樹齢を重ねた松を格調高く文様化した「老松」、若々しく新鮮さや希望を表す「若松」、

若松が放射状に開いた「唐松」、落ち葉になっても離れ離れになることはないことから夫婦円満の意味を持つ「松葉」など、

その生態や形の面白さから様々な表現で親しまれています。